トロッコファミリー号は、飯田線の始発駅である豊橋駅となかほどにある中部天竜の間を走っています。機関車と客車2両、そしてトロッコ車両2両の編成でがたごとと、ローカル線の旅です。先頭に立つ機関車も、大正時代にイギリスからやってきたクラシカルな機関車だったり、40年くらい前には大動脈を花形列車を引いて疾走していた機関車だったりします。
古豪中の古豪、ED18形電気機関車
スマートなスタイルが人気のEF58形電気機関車
出発の豊橋から豊川までは客車で過ごします。広々とした豊川放水路の鉄橋を渡ります。
豊川までは約10分。豊川稲荷の最寄駅です。さあここからいよいよトロッコ車両に移ります。天気が悪かったりすれば、客車で我慢しなきゃいけないかもしれません。そこは根性次第です。
客車に揺られる旅、ってだけでももうなかなか出来ないですよね。
トロッコ車両からの眺めは抜群。ゴキゲンな旅のはじまりです。
雨に打たれるのもまた楽し？
天竜川沿いに列車がごとごとと山へと分け入っていきます。すぐにはわからないくらいに微妙ですけど、でも確実に、空気がひんやりとしてくるのが心地いいです。7月20日はもう真夏です。直射日光が照りつけたら取っても暑いですけど、列車が木立を抜ければ爽やかな風に、そして真っ暗なトンネルを通れば冷たい風が私たちを包んでくれる事でしょう。
眺めのいいところでは、列車が徐行して観光案内も聞けますよ
日向と日影を交互に抜けていきます。
終点中部天竜までおおよそ2時間。風と一緒のトロッコ列車の旅、きっとお気に召していただけると思います。